これから寒い冬にかけて、カサカサ肌が気になりませんか?日本の冬は年々乾燥してきており、湿度が低下しているそうです。
空気の乾燥が始まるこの季節は、お肌だけがダメージを受けると思われがちですが、漢方医学では五臓の「肺」に関連がある喉や鼻の呼吸器系も潤いが必要です。
呼吸器系が低下してしまうと、風邪やインフルエンザなどのウイルスが体内に入りやすくなり、体調も気を付けないといけません。
おすすめ食材は、白い食べ物です。白い食べ物は肺に水分を与え、全身に水分をもたらすことで潤いを与えます。例えば、身近な食材だと大根や白菜、レンコン、白ごまなども肺を癒し、デザートは杏仁豆腐などもおすすめですよ。大根や白菜は冬のお鍋に欠かせませんね。レンコンは煮物や炒め物の常備菜にできます。黒ゴマが注目されがちですが、もちろん白ごまにも利点はあります。白ごまは、動脈硬化や肥満予防にいいです。杏仁豆腐はクコの実もあわせて食べましょう。このクコの実は抗酸化作用もあり、アンチエイジングに最適です。果物では梨です。とても水分があり、瑞々しい梨です。日本では果物として食されていますが、韓国や中国では、炒め物や冷麺に入れ親しまれています。
このように漢方を身近に取り入れることで、少しでも皆様の冬の寒さを温めていけたら幸いです。今年の冬は心も体も温かく過ごしていきましょう。
ところで皆さん、白菜の黒いブツブツは何かご存じですか?通称「ゴマ症」と言います。最近話題にもなっているのですが、これは収穫後の保存環境や栽培によりポリフェノールが溜まることで、表面に黒いゴマとして現れたものです。ポリフェノールは植物特有の成分で、苦味や渋み、色素のもととなるものです。効果としては、血圧降下や殺菌作用、抗酸化作用があります。
ゴマ症の白菜は、無い白菜と比べると味が残念ながら落ちると言われていますが、水分を多く含んでいるので瑞々しいですが日持ちしません。早めに食べていただくことをおすすめします。