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クセになる味わい、大人の贅沢な御製紹興酒

2018-07-25

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。

 紹興酒とは、米を原料とする醸造酒であります。漢方医学の考えでは、紹興酒は健康に良い酒であり、その栄養成分はたんぱく質やビタミン、リン、マグネシウム、マンガンなどのミネラル他、必須アミノ酸を豊富に含まれ、ビールやワイン、日本酒と比べると2倍~36倍も多いです。なので、食欲増進、疲労回復、利尿、血行促進、消化を助ける保健も期待します。けれども、お酒を楽しむには適量を適度に飲むということが重要です。

 日本ではこんな栄養なお酒、ソーダやウーロン茶割り等飲み方をしています。中華圏では、生姜、氷砂糖、干し梅、話梅、レモン等を入れ飲み方をしています。では、なぜ常温のままストレートを芳醇な香りが口の中に広がり、旨味を感じる飲み方をあまりお薦めしないでしょうか?その理由一つとしては、紹興酒は醸造酒なので、原料、水質、技術、熟成期間により、味が違っていく、酸味と苦味とを含んだ個性の強いからです。

 滋和堂では、台湾国宝と言える特級御製酒を紹介します。この紹興酒は、色合いは琥珀のようで、喉越しもよく、甘く芳しく一般の紹興酒のような酸味はありません。温めなくても、口あたりがよく、女性でも飲みやすいです。またさまざまな中華料理ともよく合い、例えば秋分のシーズンに蟹といっしょに食べると、紹興酒の温かさで蟹の生臭さが消え、香りが増し、身体も温まります。

台湾紹興酒の由来
 台湾にはもともと紹興酒はありませんでした。1949年中国共産党に追われ、200万余りの軍とともに台湾に移転をした蒋介石は亡国の危機を嘆き、越王勾践の臥薪嘗胆の故事を広く知らしめるほか、公売局(酒・タバコの専売公社)に紹興酒の研究・製作を命じました。
 公売局は越王勾践の故国「越」の風味の紹興酒が生産できませんでした。そこで蒋介石の息子蒋経国に頼み、有能な先生を探してもらい、その方から加工方法や麦麹の秘伝を学びました。そして台湾中部の埔里でついに蒋介石も満足する正真正銘の昔ながらの古越紹興酒が開発されたのです。これこそがまさに2000年前から紹興で受け継がれてきた秘法の再現なのです。現在、正真正銘の古越紹興酒があるのは台湾だけです。そのため台湾と中国の紹興酒の味が異なるのです。
 埔里の紹興酒は古くから伝わる方法で醸造しています。丸いもち米、蓬莱米、小麦を原料とします。まず精白蓬莱米で「米麹」を、小麦で「麦麹」を作ります。そして愛蘭甘泉、米麹、酵母で「酒母」をつくり、酒母を基礎に、二回に分けて米麹や麦麹、丸いもち米、愛蘭甘泉を加え、発酵を進めます。発酵後もう一度搾り、清め、濾過し、殺菌し、瓶詰し、酒蔵に保管します。こうして3年自然熟成させてできるのが一般の紹興酒、5年以上熟成させると芳しい香りの「陳年紹興酒」に、7年以上だと最高級品「特級陳年紹興酒」に、10年以上だと珍品「十年窖藏精釀陳紹」になります。

「介寿酒」の本当の意図とは
 蒋介石は紹興酒の故郷紹興県がある浙江出身でした。そのため紹興酒に対する思い入れは大変大きいものでした。
開発成功後、生産された紹興酒はその度ごとに1本ずつ選んで総統府に送ることになっていました。そして総統府は毎年蒋介石の誕生日である10月31日に、介寿酒(蒋介石の長寿をお祝いする酒)としてその紹興酒を送っていました。しかし本当は蒋介石にそのお酒を評価してもらい、ランク付けをしてもらうためでした。蒋介石は贈られた紹興酒を以下のようにランク付けを行いました。
「皇」中華民国の旧都南京を奪回時の祝賀会用
「王」蒋介石用
「公」国の行事用
「候」議員への下賜用
 蒋介石は「十年生聚、十年教訓」を念頭に、20年以内に中国に反攻できるよう願をかけたのです。そして実際の醸造期間が20年以上の御製紹興酒であっても、ラベルに20年以上の数字を記載すると、20年以内に中国に反攻する望みと相反してしまうため、御製紹興酒は15年ものとされているのです。それ以後、長く貯蔵されているものもありますが、15年と表示されている紹興酒しか目にすることはありません。   

特級紹興酒の貯蔵計画    
 蒋介石は「皇」にランクされた紹興酒については全て貯蔵するよう指示しました。そして蒋介石の許可なく勝手に持ち出してはならないと厳格に規定しました。このため特級の紹興酒が大量に保管されることになったのです。蒋介石が世を去り、蒋経国の時代になっても持ち出しの許可はなく、そのまま保管をされていました。
九二一の大地震の際、埔里の酒工場は被害を受け保管していた大量の紹興酒を整理することになりました。その酒の数は膨大だったため、全国各地に「埔里坊」をつくって保管することになり、2008年馬英九政府はこの機密を解く決定をおこないました。古越慮山埔里坊御製紹興酒はこうしてまた日の目をみることになったのです。
完璧の一品 十五年醸造御製紹興酒
 保管された数量や実際の醸造期間などすべてが機密であったため、「十五年醸造 公売局古越慮山紹興酒」はますます珍しく貴重で、贈り物やコレクションとしてもってこいの一品です。この十五年ものの紹興酒は、色合いは琥珀のようで、喉越しもよく、甘く芳しく一般の紹興酒のような酸味はありません。温めなくても、口あたりがよく、女性でも飲みやすいです。またさまざまな中華料理ともよく合い、例えば秋分のシーズンに蟹といっしょに食べると、紹興酒の温かさで蟹の生臭さが消え、香りが増し、身体も温まります。

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飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。

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